
平井浩編『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』第1集(月曜社、2010年)がいよいよ発刊されたので、Bibliographyに追加した。大慶、大慶。
平井さんによるブログも開設されている。
今日はちょっと調べたい墓があったので、悟真寺で半日過ごした。現場に行ってみると、いろいろ抱えていた疑問が氷解し、満足する。その後久しぶりに国際墓地全域をじっくりめぐりながら、異国の土となった先人たちに思いを馳せてみる。残りの人生で一体何ができるのか、そんなことまで考えさせられるのは、最近長年取り組んできた研究課題に一応一区切りをつけることができたからだろう。やはりけじめは大事。最早訪れる人もなく、打ち崩れていくばかりの有銘・無銘の墓碑たちに、ただただ畏敬の念をもって、合掌。土田健次郎「儒教とは何か」、大月杏奈ほか編『儒教のかたち こころの鑑:日本美術に見る儒教』(展覧会図録)サントリー美術館、2024年、8-14頁。 日本の歴史に儒教が果たした役割が簡潔かつ見事にまとめられている。長年の研究で練り上げられた独自の視点と語り口が光っている。こういう...