猛虎図 Tiger as a symbol of defence against pestilence
高島秋帆筆・自賛 Painted and captioned by Shuhan Takashima
文久元年 1861
<長崎歴史文化博物館 絵(長崎)187>
江戸時代、虎や牛などの動物は疫病を追い払うと考えられていた。西洋流砲術の導入で有名な長崎の町年寄・高島秋帆(1798-1866)は、ジャワから痘苗を取り寄せるなど、牛痘法の日本への輸入にも深く関わったが、その一方でこのような絵を自ら描き、枕元に掲げていた。彼の脳裏には1858年に長崎から大流行したコレラの悪夢があったのかもしれない。
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