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「シーボルトとオランダ貿易展」@シーボルト記念館(長崎市鳴滝)
非常に楽しみにしていた展示。阿蘭陀通詞・中山文庫の文書類、個人蔵の更紗・羅紗・金唐革類、あと武雄の茂義関係資料から構成する。
中山文庫の長崎会所五冊物は初めて見たが、表紙に「通詞部屋置付」と記された重要な写本。
金唐革の薬箱は初めて見た(中身が見れないのが残念)。羽織紐は「阿蘭陀とNIPPON」展に出品した個人蔵のものとやや形状が異なる。ふむふむ。金唐革の鞘の短刀といい、今回出ている金唐革資料は珍しいものが多い。青貝の刀掛けも良い品で、長崎の趣味人の趣向を感じる。
羽織を中心に更紗、羅紗の展示もたいへん充実。プルシアンブルーで染めあげられたという堺更紗(羽織の裏地にも)なるものが展示されていて驚く。輸入顔料が、染料としても用いられていたならば面白い。科学分析結果が知りたいところ。長崎更紗は、博物館にも巨大なのがあるが、評価が難しいと言われ、これまで展示したことがない。上野俊之丞あたりが絡んでいるのだろうか。ヨーロッパ更紗の半襦袢は、柄はまさしくシノワズリ。19世紀中葉頃とのこと。
朝倉南陵の「木蓮にインコ図」は南蘋派か。神戸市博の成澤さんの展示でも出品されたことがあるとのこと。落款は白文「朝倉」朱文「南陵」。
たいへん勉強になり、目の保養にもなった。6日までなので、この分野に興味のある方はぜひご覧になられることをお奨めする。
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