長崎歴史文化博物館の常設展「歴史文化展示ゾーン」は、今月23日(水)をもって一端クローズとなり、来年4月1日にリニューアルオープンします(その間も、奉行所展示と孫文展は鋭意開催しています)。
現在、リニューアル後の展示グラフィックの制作作業が大詰めを迎えています。開館前、諸先輩方と苦労して作った今のグラフィックがなくなるのは、ちょっと寂しい気もします。が、この6年間培ったノウハウをつぎ込んだ、気合の入った新常設展にする予定なので、皆様、是非、今の常設の見納めと、再オープン後の展示を見に、博物館まで足をお運びください。とくに23日までやっている特集展示「版画の美」@美術展示室は、長崎版画とド・ロ版画の名品揃いで、おすすめです。
リニューアル後の新たな見どころの1つに、新映像コーナー「長崎交流史列伝」があり、わたしは市の学芸員のTさんと一緒に「ヘンドリック・ドゥーフ」の映像制作を担当しています。先日その撮影のため、出島にお邪魔しました。写真は阿蘭陀通詞・中山作三郎と、ドゥーフ役の俳優さんです。2人が夕暮れの出島メインストリートを歩く姿は、ドラマとわかっていながらも、200年前の日常を髣髴とさせ、なかなか感慨深いものがありました。
カピタン部屋での撮影風景。内容は大まかに言って、近世蘭日辞書の金字塔「ドゥーフ・ハルマ」編纂秘話の体をとっています。M先生が「写本にこの一節を見つけたときは“これは絵になる記述だ”と思った」とおっしゃるネタを中核に、シナリオを構成しました。撮影は深夜まで押しに押し、いつもお世話になっている出島の学芸員さん方にもご迷惑をおかけしました( ゚д゚)) 。_。))ペコリ
リニューアル完成への道のりは、まだ果てしなく遠く見えますが、楽しみながら乗り越えて行きたいものです。
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