◇山形大学附属博物館
飛込みにもかかわらず学芸員の方に丁寧に対応して頂き、山形大学附属博物館編『古文書近世資料目録第11号 村山市楯岡 最上徳内史料』昭和53年7月(最上徳内記念館の原資料)をご寄贈頂く。
展示は期待通りで、とりわけ上杉家御典医船山氏旧蔵という薬箱は、一目で金唐革と分かる外装で、思わず興奮。山形への種痘導入にも大きな役割を果たした聞き、むべなるかな。
「長谷堂 は組」と大きく記した竜吐水は近世のもの。寛政期の一貫張り望遠鏡(朱色)。鑑札は種類も数も大変豊富。宿札・看板も多数。制札は正徳元年5月の宗門禁制と、慶応4年3月の太政官による邪宗門禁制など。佐野原(現白鷹町)出土の十字架は大変立派で、近世末期のものか。
◇「山形県立博物館40周年記念展示 出羽国設立以前の山形‐山形と東北大学所蔵重要考古資料 -」&常設展@山形県立博物館
山形の歴史に無知なので常設展から。出羽三山と最上川舟歌に惹かれる。高3の春、自転車で日本最北端まで走ったときに見た即身仏は、どこで見たのだったか。考古、自然史系の展示も充実で、館の方針が読み取れる。企画展で見た「縄文のビーナス」に圧倒される。
◇西都原古墳群遺構保存覆屋(宮崎県西都原市)
西都原の古墳群の中にある。古墳そのものに屋根を架け、発掘者の気分になれる。素人向けに、この古墳の意義や他との違いなどの説明が欲しかった。
◇宮崎県立西都原考古博物館 常設展
凝った造作やデザインを採用することで、一般人には馴染みが薄くともすれば敬遠されがちな考古遺物を楽しく見せようという意図は理解できる。しかし、かえって西都原の古墳群にまつわる基本的な情報(年代、埋葬者、史的意義)が埋没してしまっている印象で、素人としては不満が残った。
宮崎出張中に、都於群城跡に少年時代の伊東マンショの幻影を訪ねる。立派な城跡で、マンショにまつわる像や碑が複数。地元では「偉人」なのだと実感。
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