tonsaこと松田清氏が、ファン待望のブログ更新で、掛川天然寺のヘンミー墓碑文を復元・紹介されている。
松田清のtonsa日記
この墓碑については、2009年3月1日に拓本を採取させて頂いた。現在巡回中の日蘭通商400周年記念展「阿蘭陀とNIPPON:レンブラントからシーボルトまで」展で公開する予定なので、興味のある方は是非東京・岡崎会場に足をお運び頂きたい。展示換えの関係もあるが、ヘンミィ署名のある寛政9年(1797)の『阿蘭陀風説書』(重要文化財、江戸東京博物館蔵)、もしくは『ヘンミィ格言』『ヘンミィ遺言(本木蘭文所収)』(いずれも長崎歴史文化博物館蔵)とあわせてご覧頂けると思う。
なお同墓碑は、2006年にオランダ大使館をはじめとする関係各位のご努力によって修復工事が完成している。
掛川市による工事完成式の告知はこちら。
これにより、現時点からさらに崩壊が進まないための最善の処理が施されたことは間違いないが、やはり風雨による侵食や蘚苔は免れがたく、氏の言う屋根の設置は1つの有効な防御策となり得るだろう。
長崎の墓碑群については、あまりにも数が多いせいか、修復事業がほとんどなされていないというのが現状である。
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